東京都・江東区
友人のご両親が経営されていたレストランが12月中で閉店するというので、今回足を運び、それが最後の利用になった。
約20年。庶民的なイタリアンを提供するお店として地域に愛されてきた場所だった。
高校時代の同級生と5人くらいで連れ立って行ったので、沢山料理を注文して、どれも少しずつ楽しめたのが良かったな。
複数人でご飯を食べる最大の利点、ってそれかもしれない。
書き出すと幸福感で頭がくらくらしてくる……
ハウスワインの赤&白から始めて、生ハムサラダ、ポテトサラダ、野菜のグリル、エビのソテー、ホタテのカルパッチョ、こだわりボロネーゼのピザ、タリアータ、アラビアータ、ペンネパスタ、包み焼きハンバーグ。
おわりにパンナコッタと紅茶!
紅茶はおいしいアールグレイだった。
閉店の主な理由は、健康上の懸念なのだと伺って。
しばらくしたらレストランがあったこの場所にはまた異なる施設か店舗が入る。
オーナーとミュージカル好きのマダムからそのあたりの話も聞きつつ、私は「もしも永遠の命が獲得できたら永遠にお店続けてくださいますか?」とかわけのわからないことを尋ねていた。
記憶に残る飲食店があるというのは良いものだと思う。しみじみ。
セイロンのルフナ紅茶
パニルカンダ茶園 OP1
秋の森! って感じのお茶だった。
かさかさした枯葉を踏んで歩く晴れた日の、空気の香り。
渋くなく、ごくわずかな苦味も全体のまろやかさ(黒糖に似た……)に内包されている。いれたて熱々の状態から少し冷ますとコクが顕著にあらわれるような気がする。
継続して何度も飲んでみないと分からなかった。
レンチンであたため簡単な市販のスコーンと共に🍂
友達に「屋内で服を着るのが嫌い」な半裸族の子がおり、あと「あまり布を纏いたくないから季節は夏がいい」という子もいて、私はむしろガッチリ服を着ている状態が好き&秋と冬が好きなので話を聞くたび感覚の違いが面白く思われる。
この人達と一緒に、パリとその周辺を旅行したことがあった。
おおむね楽しくやっていたんだけれど、当時の私は今よりずっと脅迫的な不安にすぐ苛まれる性格で、現地のよくない人に嫌なことを言われたせいで、帰国前日にだいぶ落ち込んで泣いていた。
そうしたら「食べるもの買ってきてあげるから部屋にいな!」と言われたので、アパートみたいなホテルの部屋の一室で引き続き泣いていたところ、マクドナルドの袋を手にした2人が帰ってきて、しかも喧嘩していた。
なんで喧嘩しているのか聞いたら、店頭でナゲットのソースをバーベキューソースにするかチャイニーズソースにするかで、熾烈な争いが勃発したらしい。
その後「服を着ていない方が落ち着く」2人はほぼ下着姿でくつろぎ、私はベッドでバーガーとナゲットをモソモソ食べていた。
ほぼ下着の女達といじけて泣いている女がホテルの一室でマックを食うよくわからない光景。
この人達とは今でも仲良くしている。
それにしても変な思い出だよねぇ……。それが好きなんだけど。
私、幼少期に預けられていた祖母の家にあるキジのはく製を、クジャクのはく製だと長らく思い込んでいて。
こちらのトゥート見て、自分以外の子供(人間)も同じ勘違いするんだ……となんだか新鮮に思いました。>BT
キジとクジャクって実際ぜんぜん似ていないんですけどね。
毛の艶とか、角度によって少しずつ色が変わっていく感じが「想像の中のクジャク」と重なって、そう思い込んでいたのかな……。
崖に建つ王宮と、その地下に築かれた図書館。
レイン十二邦の王立図書館に勤める書記レイドリーは、同僚のネペンテスが謎の書物を構成する〈茨文字〉の翻訳に異常なほど熱中する様子を眺め、愚痴のように零した。
それを受けて空の学院の生徒、ボーンが答える。
"「亡霊に心を奪われてる。誰だってあくびが出てくるような歴史の断片にだぞ。あれを読んでいるとき、ほかのものが話しかけて、こっちには見えもしなければ聞こえもしないものを伝えてるんだ」
(中略)
「それが魔法の始まりなんだ。想像力を自由に働かせて、あとを追ってみる」"
(マキリップ〈茨文字の魔法〉(2009) 原島文世訳 p.178 創元推理文庫)
……終盤の激情・苦痛・渇望など感情全般の描き方が美しく、その点で同著者の《妖女サイベルの呼び声》に並ぶ作品だと思った。
面白かったし、私の好み。
一番良かった部分に言及しようと思うとすべてがネタバレになってしまうのが惜しくてしょうがない。
ただ、古代の世界でそのようにしか生きられなかったある人物が、これまでには考えられなかった選択をする部分……全てを自分以外に捧げてきた者が初めて己のために願ったことが何か、感慨深かったとだけ。
https://www.chinorandom.com/entry/2023/12/04/202604
#本 #読書 #マストドン読書部
5月頃に訪れて
「前にあった緑のカーテンがない」
と呟いていた喫茶店、バウハウス。
よこはま動物園ズーラシアへのバスが出ているJR中山駅の、南口にある。
先週足を運んだらカーテンが復活していたので、もしかしたら洗濯したり乾かしたりする期間だったのかな、と想像した。
改めて見てみるとやはり格別な趣があり、うっすら草木に囲まれている喫茶店だから、内部からも木立を連想させる仕掛けがあると小人の小屋みたいでわくわくする。
カーテンの素材の感じと緑の色が、店内の椅子に張られた布のなめらかな赤と呼応しているから、まるでカーテンが自分の「役割」に自覚的であるようにも思える。
赤い木の実や赤い靴を隠す、森の役割を担っているのだと。
食べたのはねぎトーストだった。
視覚的にも強い印象を残す分厚い食パンの表面が焼かれ、3等分に切れ込みが入れられて、バスケットの中に横たわる。騎士に何度も両断されて倒れた布団のようなその佇まい。茶色い耳の部分は薄い層がいくつも重なったようになっていて、香ばしい香りがわずかな隙間にも蓄えられている気がする。
たっぷりのチーズに散らされた青いねぎの風味は強すぎず、じっくり噛んでいてとても安心できた。
https://www.chinorandom.com/entry/2023/12/02/020714
#マストドン喫茶店部 #喫茶店 #散歩
QT: https://mstdn.jp/@hirose_chino/110396279821659038 [参照]
ヌワラエリヤ
ペドロ茶園 Pekoe
説明書きに「レモンのような柑橘系の風味の余韻」……とあった通り、さっぱりとした爽やかな香りがする。食事にもお菓子にも合う感じ。
特に、酸味のあるドライフルーツが練り込まれたパネトーネは個人的にぴったりのお供だと思う☕
偶然棚にあったの出してきたら美味だった。
この時期はシュトレンも良いし、パネトーネも好き。
ツシマヤマネコが変わった格好で寝ていた。
地面に対して平行にベーグル形をつくり、丸まって眠る……のではなく、まるで土下座をするように、縦方向に体を縮めて額を地面にこすりつけているみたいな。
首が痛くならないのだろうか?
鼻や顔の全体を毛で温めるのには、あれが適した姿勢なんだろうか。人間には分からないけれどとりあえず外は寒そうであった。
「こんにちは」「寒いですね」などと話しかけてみたけれど、沈黙が返ってくる。
他の多くの動物たちと同じで夜行性。
平べったい金属の鎖が連なった太めの黄金色のネックレス……を総括して「ヤクザネックレス」って頭の中で勝手に呼んでいるんだけど、正式な名称が「喜平ネックレス」である他にもいろいろ間違っているのに、幼い頃にドラマか何かで抱いた印象がなかなか払拭できなくて困ってる。
でも、絶対他の人には通じないだろうと思って「ヤクザのような感じを醸し出せるネックレス」とダメ元で職場の人に説明したら、難なく分かってもらえて面白かった。
公共のお手洗いがどれくらい清潔であるかによって、嘘みたいだけれどその日の気分すら左右される……!?
と気が付いたのはわりと最近の話でした。
綺麗だととても嬉しいし、あんまり綺麗じゃないと、すごく悲しくなる。
首都圏とは名ばかりの中途半端な田舎(神奈川県内の陸の孤島)から、行きたい科があった東京都の私立高校に進学してみて、かなり感銘を受けたものといえば「お手洗いの新しさと清潔さ」だったのを思い出していた。
初めて足を踏み入れたとき、え、なんかここデパートの3階より上にあるトイレみたいだな……と感動した。
そこはかつて女子高だったのが共学に変わった歴史があり、雑多な制作棟(アトリエとか)もあって校舎自体は古かったけど、お手洗いだけはピッカピカだった。
そもそも大昔に通っていた私立幼稚園も異様に建物が古く、90年代後半にもかかわらず、明らかに汲み取り式設備に頑張って最低限手を加えましたみたいな様相を呈していたのを覚えている。
しかも昼間なのにおかしなほど暗くて(電灯すら無かったかも)、夏だろうとそこだけ寒くて、怖かった。幼心にあの場所には行きたくないといつも思っていた。
それがなんというか「原初の記憶」に刻まれているせいなのか、なおさら外で綺麗なお手洗いに遭遇するのが嬉しい、のかもしれないです。
自室の机の上やその周りにいつもたくさんのメモが散らばっている。
落ち葉みたいに重なり、積もっている。
それらは多くが「行く」「買う」「渡す」「借りる」「返却する」「読む」「書く」などに関係する言葉たちで、ほとんど名詞や目的語がそのまま書き留められているだけなのだけれど、大抵の場合は見ればその意味も併せて思い出す。
でも、たまに何の意図で過去の自分が書き残したのか全く分からない、朝には忘れ去られてしまった深夜の走り書きも……ある。
だいぶ前の例だとなんとなく面白かったのが『ジュリアン』だった。
これは神奈川の藤沢にある喫茶店の名前。多分、寝る前に調べて行きたくなったからメモに店名だけ書いておいたのだろうと思うものの、次の日の寝起きの頭では文脈から完全に切り離された『ジュリアン』に理解が及ばなかったのか「ジュリアンって誰だっけ……」と午前中ずっと考えていた。
思い出してからそこにはちゃんと行った。
写真の筐体ゲームテーブルがあり、カレーがおいしかった。
過去の自分が書いた謎のメモは詳細を思い出せない場合、本当の意味で、時空の隙間から部屋に滑り込んできた存在に変わる。
もしかしたらジュリアンは忘れてはならない友達の名前で、思い出してあげないと二度と会えない誰かなのかもしれない。呼ばれている。
陽が落ちてから外を歩くとき、電気で光る首輪をつけている犬を見かけたら、ラッキーポイントが加算される。
だいぶ前にそう定めていて、けれど具体的に何ポイント集めたら何が起こるのか、どんな幸運に見舞われるのかまでは考えていなかった。なので、ただラッキーポイントだけがどんどん加算されていく。
今日見たものは、オレンジ色をした、ポン・デ・リングみたいな光を首にまとった犬……。
かれこれ3年くらい会っていない友達がしばらく仕事を休んでいて、今は「ネイルの勉強」をしているのだと共通の知り合いに教えてもらった。
働いたり休んだり新しいことを学び始めたり、そうして生きている知人の話を聞くと楽しい気分になるのはどうしてだろう。
いずれどこかのサロンに勤めるのか、独立したいのかは今度直接聞いてみることにして、どちらにせよお客さんとして爪を彩ってもらいに行くのが待ちきれない。
それから、別の友達のご両親が江東区で経営されていた庶民的なイタリアンのレストラン、2023年12月をもって閉店してしまうのだと伺った。
人間がやっているお店なので永遠に続かないのはもちろん分かっている。でも、考えるとやっぱり寂しかった。
近く皆で訪れる予定だから、最後は一番高いお肉料理を頼み、ワインを開けて、胸に記憶を刻んでおきたいな。
未定になっていた1月の予定、高知ひとり旅にしようかな、と予定を立てて諸々予約するなどしました。
今のところ
12月→福島の山に宿泊
1月→高知ひとり旅
2月→網走ひとり旅
3月→千葉でBBQと宿泊
みたいな感じになりそう!
高知は喫茶店めぐりと牧野植物園を主なお目当てにして、あとは何に出会えるか自分の足で現地をウロウロしてみてのお楽しみ……にする。
往路は鉄道(岡山のりかえ)、復路は飛行機。
現地のスーパーマーケットにはどんなものがあるかなと探していて、多分ご当地感があるのは「エースワン」「サンシャイン」「サニーマート」あたりになるんでしょうか。
素泊まりなので何か適当に買ってみて旅館で食べようと思います。 [参照]